水槽に接触材として比表面積の大きなハニカムコア(ハニコームV)を充填有効容積の約80%とし、多量の微生物膜を付着させ、曝気して水中の有機物等を分解除去する水処理システムです。底部の曝気箇所を移動制御する省エネルギー方式で、生物膜の厚みをコントロールできるのが特徴です。あらゆる原水に対して効率が高く、小さな槽容積で大量の水処理が可能です。逆洗ブロワー不要の省エネ型システムです。ADシステムは、ハニコームVの特徴を最大限に引き出します。
- ■水槽内にハニコームVを固定し、水の浄化に貢献します。(固定床法)
- ■水槽底部全面に散気装置をブロックごとに設置しています。(全面分割曝気法)
- ■空気供給源は一般的なブロワーを採用しています。
- ■散気ブロックごとに自動弁を設置。タイマーやシーケンサーで弁の開閉を自動コントロールできます。
- ■水質や状況に応じ曝気箇所を任意に移動。逆洗ブロワーは不要です。
■製紙排水・水産加工排水・食品加工排水など各種工場排水処理、浄水場水処理
ハニコームVの特長
■塩ビ製で、水処理分野では耐水性に優れています。
■川の自浄作用を具現化した濾材です。
■最小の材料で最大の表面積が得られます。
■空隙率は98%です。
■どの様な水槽に設置しても水槽の有効容積を充分に活用できます。
■軽量で縦方向に対し強度がある為、数段重ねて使用できます。
■壁面が平滑の為、過剰に蓄積した付着物は脱落し易くなっています。
(上記の特長を充分に引き出す適格な曝気方法が必要です。)
ADシステムにおける実績例(某製紙排水 水量3,000m3/日 ハニコーム390m3)
- ■T-COD=トータルCOD S-COD=溶解性COD
- ■ADシステムは3時間程度の処理時間で80%以上の除去率を示し、SS濃度にも影響を受けませんでした。
ADシステムにおける微生物付着の様子
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